インプラント豊胸、生理食塩水バッグ
豊胸術の中でも現在よく行われているものが、「インプラント豊胸」です。インプラント豊胸を簡単に説明すれば、「バッグ」を挿入する方法です。そのバッグにいろいろな種類があるので、選択をするにはしっかりと知識を持っておくと役に立ちます。まず自然に近いものとして人間の体に「害がない」という意味で優れているのが、「生理食塩水バッグ」です。「生理食塩水」というのは点滴にも使用されていることで有名ですが、要するに血液と同じ浸透圧に調整されたものです。「害がない」のはいいのですが、デメリットもあります。バッグの寿命が約10~15年と、比較的短いことがその一つ。また、感触が物足りないなどの点も指摘されています。
シリコンジェル、コヒーシブシリコン、CMC
「シリコンジェルバッグ」は1963年に開発されました。シリコンというのは、「有機ケイ素樹脂」のことです。インプラント豊胸の世界では、シリコンジェルバッグが長い間主役的なポジションでした。ところが1992年にFDAによって使用が禁止されてしまいます。FDAというのは米国食品医薬品局、日本の厚生労働省のようなものです。禁止の理由は乳がんの発がん性などの疑い。ただ、この発がん性には否定的な意見が多く、現在もシリコンジェルバッグは使用されています。コヒーシブシリコンバッグというのもあります。「コヒーシブ」という聞きなれない言葉は「凝集性」という意味。「凝集」でどのようなメリットがあるかというと、仮にバッグの表面が破れても中身が体内に飛び散らないのです。シリコンジェルバッグはインプラント豊胸の中でも人気の高いものだと言えます。カルボキシメチルセルロースを主成分としたCMCバッグというのもありますが、安全性に問題ありということで一部の国では使用が禁止されています。

